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日米安全保障条約 改定50周年記念

●在日米軍が漫画作成
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100804/amr1008041839011-n1.htm

日米安全保障条約の改定50周年を記念して、在日米軍司令部が日米同盟の重要性を訴える漫画を作成したそうだ。漫画のタイトルは「わたしたちの同盟-永続的パートナーシップ」というもので、少年少女が日米同盟や在日米軍の役割について学んでいくストーリーだそうだ。今回出版されたのは全4巻シリーズのうちの第1巻で、2~4巻も年内に出版される予定とのことである。ネットで公開するほか、在日米軍司令部では実際の漫画本2万部を製作し、米軍基地や米国大使館、防衛省などの来訪者に無料で配布する。

日本と言えば、漫画やアニメだろうという実に短絡的な発想から生まれた広報活動といった感じだが、在日米軍司令部が出版するということで、興味は湧く。子供向けの漫画とは言え、アメリカ側からの日米安保の説明が描かれるわけだから、彼らとしての見解を知る上でわかりやすい資料ということになるだろう。

日米安全保障条約の正式な名称は、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」である。1951年にサンフランシスコ平和条約と同日に日米間で締結された「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(いわゆる旧安保条約)」を形式的には失効させて、これに代わるものとして、1960年に現在の日米安保条約が締結された。期限は10年間で、以後は締結国からの1年前の予告により一方的に破棄出来ると定められているが、締結後10年が経過した1970年以後も破棄されず、現在も効力を有している。

日米安保条約やその細目と言える日米地位協定については、賛否両論、様々な意見や見解があるので、私がここで何かを述べることはいろいろと批判を受けたりするかもしれないが、少しだけ自分が思うところを記しておこうと思う。

日米安保条約や日米地位協定については、様々な問題点があり是正されるべき箇所もあるだろうと思うが、基本的に私はこれをしばらくの間は維持するほうがいいと思っている。(“しばらくの間”としている点については、後述する。)
まず、単純に、日本が軍備を持たなくていいということが大きい。通常、軍隊や武器を国として備えなければならない場合、莫大な予算が必要となる。日本にとって、これがなくてもよい状態が戦後60年以上も続いているのはラッキーなことのはずだ。税金などによって集められた国家のお金の多くが、軍備に投入されることなく、経済や福祉のために使うことができるというのは、かなり有利なことだ。自ら軍備を持たず、基地や資金を一定程度提供し、アメリカの軍隊を駐留させることによって、日本を取り巻く脅威に対して、萎縮的効果を与えることができ、平和を享受できているわけだから、費用対効果としても高いように思う。こうした点のみにおいても、日米安保条約が果たしている役割は大きいと思う。

ちなみに、アメリカでは、この日米安保条約が日本側に有利すぎるという批判がある。現在の日米安保条約や日本の憲法を考慮すると、アメリカ側は日本を防衛することが求められているが、日本側は必ずしもアメリカを防衛することが求められているわけではないという解釈が成り立つ。これは、一方的は話で、日本側に有利すぎるではないか、というのである。こうした見解が出てもおかしくない、一理ある、と私は思う。アメリカがどこかから攻撃を受けたとき、日本はアメリカを守るために軍事的な行動をとるということは現実的にない。しかし、日本がどこかから攻撃を受けたら、アメリカに守ってもらわなければならないと日本人の多くが思っているし、守られなければ多くの批判が出るだろう。日米安保条約に反対する人たちの意見として、日本にとって公平な内容ではないことが挙がることがあるが、見方が違えば、逆になるのである。日米安保条約というのは、いわば、国家間の取り引きだから、立場が違えば、有利・不利も逆に見える。その点は認識しておくべきだろうと思う。

私は国家の経済的な負担や軍事的な行為の責任という意味で、日米安保条約というのは、それほど日本に対して過度な要求ではない、むしろ有利な面すらあると述べているわけだが、こういう考えに対して、沖縄の負担をわかっているのか?という批判もあるだろう。確かに、沖縄の負担は少なくないかもしれないが、今論じているのは、日米間の話であって、日本の中でその負担をどのように配分するかどうかは日本の政治の問題である。沖縄の問題をすぐに日米安保条約と結び付けたくなる気持ちはわかるが、国家間の取り引きの話と、取り引きとして差し出す負担をどのように国内で配分するかということを混同してはいけないと思う。

それから、日米安保条約をやめてしまって、日本として軍隊を持ち、軍備を整えるべきだという意見もある。これは、国家として存在する以上、当然出てくる考えだろうと思うし、私としてはそういう意見も尊重されるべきと思うが、どの程度の現実的な思考があるのかを問いたい。軍備を整えるためにどの程度の予算が必要なのか?、その予算はどのような財源から成すのか?、軍隊を作るために徴兵制度を国民に強いるのか?、アジア諸国に対してどのように説明するのか?。つまり、日本としての軍政ビジョンと、それを作り上げるまでのプロセスである。それが現実的に可能と思われるものなのか、ということだ。気持ちとしてとか思いとしてとかで、軍隊を持ち、軍備を整えるべきというのは理解できなくないが、現実的には不可能な話で絵空事だろうと私は思う。
普天間問題や消費税増税問題でこれだけ大騒ぎになり、国民を統率して前に進むことができない政治を見れば、軍隊を持ち軍備を整えるなどということを成立させ、実際にそれができるまでにどれだけの時間と労力を必要とすることか、それがどれだけ大変なことかがわかるだろう。実際には、本当に不可能というレベルのものであろう。

実は、日米安保条約を維持するメリットの一つに、軍政に関する議論を日本では扱わずに済むことが挙げられるのではないか、と思っている。仮に、日米安保条約をやめようということになれば、上記のような軍政に関する議論が国会や政治での主題となるだろうが、議論の時間の多くの割合を占めるわりには遅々として進まず、経済や福祉などの議論がお座なりになる。そういう政治の空白を10年も20年も(いや、もっと長いかもしれない)続けてしまうことは、国として大きな損失のように思う。消極的あるいは保守的に思われるかもしれないが、そういう意味で、現在の日米安保条約については、騒ぎ立てることもなく、基本的に維持していくというスタンスでよいのではないかと思うのである。

日米安保条約については、もっと述べたいことや触れておきたいことがたくさんあるのだが、だいぶ長くなったので、最後に一つだけ述べることとする。私は、前段のほうで、基本的に日米安保条約を“しばらくの間は”維持するほうがいいと記した。“しばらくの間は”とした点について触れておく。
アメリカは、日本と日米安保条約を結んでいるだけでなく、アジアの各国と個別に軍事同盟などを結んでいる。これは、アメリカの戦略として、集団安全保障体制を組ませないようにすること、アジア地域を分断・干渉することが狙いであると言われている。アメリカの立場からすれば、確かにそういう戦略には意味があると思うが、日本やアジア諸国がいつまでもその戦略にお付き合いしなければならないわけではないだろう。

将来的には、アジア地域における脅威や危機をある程度一掃した上で、アジア地域での集団安全保障体制を築くことが望ましいと思う。そして、アジア地域の中で、日本として担える役割や責任を明確にし、それを全うする。おそらく、アジア各国からは、日本は軍事を持ってくれるな、資金や技術を提供せよということになると思われる。つまり、アメリカに安全を保障してもらうのではなく、アジア各国との間で安全を保障し合う形である。このようなことがアジア地域で確立できれば、もはや日米安保条約や日米地位協定などは不要となるだろう。
経済面においても軍事面においても安全保障の面においても、アジア地域としての結び付きが強まることが考えられるし、期待している。それまでの“しばらくの間”は、現在の日米安保条約を基本的に維持していくということでいいのではないか、と思うのである。

日米安保条約や日米地位協定については、今後も幾度となく、ニュース紙面を賑わすだろう。そのときにまた取り上げることにして、今日はこのくらいで終える。
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ジャンル : 日記

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辻 大志

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コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
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