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権利を守るということ

●都の性描写規制案、総務委で可決 出版業界は強く反発
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121301000306.html

過激な性行為を描いた漫画やアニメの販売などを規制する東京都の青少年健全育成条例の改正案が賛成多数で可決した。
出版業界は「作者が萎縮、創作活動に悪影響がある」「表現の自由の侵害」と強く反対しており、講談社、小学館、集英社など漫画を出版する主要10社の任意団体「コミック10社会」は、石原慎太郎都知事が実行委員長を務める「東京国際アニメフェア」への協力と参加を「断固拒否する」とする声明を発表している。

まず、こういう漫画やアニメの販売などを規制することが合理的なのかどうかがわからない。おそらく、こういう漫画やアニメが青少年に対して、直接的・間接的に悪影響を与えるというのが根拠なのだろうが、それを証明する事実やデータがあるのだろうか。おそらくないだろう。これまでも、こういう性的なものは規制の対象となってきたが、規制自体が合理的なのかどうかという検証結果はない。
一応、言っておくが、別に、私がこういう漫画やアニメが読みたいと言っているわけではない。規制をする以上は、合理性が必要であろう。単なる道徳や倫理というものに基づく干渉的な規制であるならば、そんな規制は不要だ。しかも、出版社が主張しているとおり、表現の自由という極めて重要な権利を脅かす危険性があるのだから、尚更、その合理性を示す必要がある。そういう意味で、私もこの規制に対しては否定的である。

出版社のボイコットや著名な文化人たちの抗議などをメディアが報道し、かなり注目を集めるようになったこの一件では、当初、民主党が猛烈に反対していた。しかし、結局、「作品に表現した芸術性、社会性などの趣旨をくみ取り、慎重に運用する」という付帯決議を付して、民主党は賛成に回った。彼らの政治信条とはいったい何なのだろう。もちろん、何でも徹底的に反対せよとか、現実的な妥協などするなとかを言うつもりはないが、これだけ注目を集め、かつ表現の自由という極めて重要な権利に係る争点に対して、強い態度で反対していた議員が、一文を付けただけで、それを認めてしまうというのは、信念が本当にあるのかと疑ってしまう。もう少し、凛とした態度で臨むべきではないか。

このように書き綴ると、表現の自由という権利が絶対的なものと主張しているように見えるかもしれないが、決してそうではない。やはり、表現の自由にも制限があるし、節度が必要だろうと思う。私としては、出版社や書店などが自主的に販売方法や流通ルートを考え、国や都が口出しできないようにするのがよいと思う。表現の自由という権利は、何度も言うとおり、重要な権利だ。だからこそ、自主的に制限し、公権力が踏み込んでくる理由を与えないようにしなければならない。表現の自由を蹂躙するのは、公権力である。公権力にその口実を与えないように節度を持ち、公序良俗を自ら考えて行動することが、表現者やその媒介者に求められる。それが本当の意味で権利を守るということだと思う。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
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