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変革か混乱か

●諫早湾干拓事業訴訟:国が上告断念 「批判」「歓迎」県政界揺れる /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20101216ddlk42010519000c.html

菅直人首相が、諫早湾干拓事業の排水門開門を命じた福岡高裁判決への上告断念を表明したが、この政治決断が大きな波紋を呼んでいる。
「開門反対」を決定している民主党県連からは「頭ごなしの決定だ」と反発の声が上がり、野党からは「あまりにも安易な判断」「政権の迷走は目に余る」など批判が上がっている。また、決断を評価する声もあり、大揺れの状況となっている。

諫早湾干拓事業は、1989年から工事が行われ、1997年4月14日に潮受け堤防が閉じられた。の映像は、かなり衝撃的で、水質汚染、自然破壊、漁業被害とイメージ的に結び付けやすいものだった。このことから、諫早干拓事業には悪いイメージが付いて回り、ほとんどが反対しているような印象すら受けるが、閉門とその後の環境悪化の因果関係については、疑問視する声も少なくない。また、もともと諫早干拓事業は、農業政策だけでなく地域の人命と財産を守る防災を目的とするもので、賛成者も多い。閉門して13年が経った今は、賛成派も反対派も双方無視できぬほどのバランスで存在する。或いは、閉門して13年という時間が経過し、それを謂わば既成事実として受け入れ始めている人たちもいるのではないかと思う。

そういう中で排水門開門を国として受け入れることにした、というのだから、このハレーションは大きいだろう。思うに、菅首相は、1997年当時のテレビ映像のイメージのまま、決断したのではなかろうか。つまり、排水門=環境汚染であり、国民の多くは開門に賛同するだろう、と。菅首相の最近の浅はかな言動や判断を見ていると、その程度のイメージで決断したように思えてしまう。残念なことだが。

個人的には、鳩山元首相が普天間問題で「最低でも県外」と発言したときに抱いた感想と同じ感じがしている。AとBという考えがあり、BよりもAのほうがいいと多くのヒトが思っているが、Bの話が進み、既成事実化して、諦めにも近い受容が始まっている中で、やはりAだろうと叫ぶ。Aを望んでいた人たちは拍手喝采するだろうが、Bを受け入れ、Bという条件で新たなスキームを作り始めていた人たちは大反対する。そして右往左往した挙句、政治的な指導力の無さから、Aを諦める。結局、あのタイミングでAだろうと叫んだのは、何だったんだ?ということになるわけだ。

諫早湾干拓事業の問題は、普天間問題とは問題の質があまりにも異なるので、同じように進んでいくかどうかはわからないが、少なくとも、誰もが想像していた既定路線とはまったく異なる意思決定がなされた。既成事実化していることや既定路線となっていることをダイナミックに変革することは、政治として必要なことではある。しかし、それを成し遂げる確固たる信念と指導力がない限り、単に混乱を呼び、他の重要施策の議論が先延ばしされてしまうだけである。今の菅首相に、確固たる信念と指導力があるか。甚だ疑問だ。単なる混乱で終わってしまうのではないか。

このことが直接の引き金にはならないだろうが、菅首相が辞職する姿がなんとなく見える。そんな気がしてしまう。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
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