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偽ガンダムから思うエトセトラ

●中国で偽ガンダム?「オリジナル」強弁
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp1-20101219-715237.html

機動戦士ガンダムにそっくりな巨大立像が、中国四川省成都市の遊園地に登場し、騒ぎとなっている。テレビやネットでその映像や画像を見たが、ガンダムの形のパクリであることは間違いない。しかし、学校の文化祭で作ったかのような、何ともお粗末な作りだ。

日本では昨年、東京・お台場に全長18メートルのガンダムが登場し、随分とにぎわった。現在は静岡市に移設されているそうだが、そこでも大人気のようである。中国のものはこれをパクッたのだろう。形状が似ていて、大きさもほぼ同じ、色は何故か全身金色、そして作りがお粗末というものだ。

これまでも、中国では、いろいろなパクリものがあった。偽ディズニーランドができたり、偽ドラえもんの着ぐるみなど、いろいろなものがあった。上海万博の主題歌もパクリだったし、最近では、Apple社のiPadなどの偽物も出ている。中国という国では、どうも著作権とか知的財産権とかそういうものが十分に理解されていないようだが、おそらく理由すらわからないんだろうし、そういう権利を侵害することが悪いことだなんてまったくわからないんだろう。

以前、私はこのブログで、中国の人々のこういう感覚は、OSSやフリーウェア、クラウドソーシング等のような昨今の新しい潮流に適合しているのではないかと記した。著作権などの知的財産権を保持して、個人や企業で囲い込むのではなく、それをオープンにして、皆が手を加えていくというのは、これまでの製品開発における権利意識の概念を越えたものである。中国の人々の感覚は、こういうものに合っているのかもしれない、と。

しかし、そのブログを書いたときもそうだが、こうした権利の侵害は決して許されることではない。それに中国にとってもよくないだろうと思う。こういう国家社会として最低限守られるべきものは、きちんと国民を教育・啓蒙してもらわなければ、安定的・長期的で安全な取り引きなどできようはずがない。それは双方にとって不幸な話なのだから、社会基盤として、道路やビルの建設を行うだけでなく、こうしたソフトの部分でもきちんと対応しなければならないだろう。中国は経済的に急激に成長しているわけだが、通常の国家社会として備えなければならないことがまだまだ欠けている。その点をきちんと整える必要があるだろう。

とは言うものの、以前のブログに書いたような昨今の新しい潮流を見ると、知的財産権そのものというのは変容していくように思う。ガンダムのようなキャラクターデザイン等は商業上守られるべきものとして権利が認められ続けると思うが、これだけ情報が流通するようになると、今までの知的財産とは扱いが変わり、それに伴う権利とその保護の仕方なども変わるだろう。今はまだ過渡期であるため、従前の制度のままだが、いずれ近いうちに、制度面での対応も余儀なくされるのではなかろうか。

インターネットの普及や情報技術の高度化によって、様々な変化がもたらされているが、知的財産権もその影響を受ける一つなのだろうと思う。それにしても、この変革というのは、我々にとって大きなものなのだと実感させられる。こういう時代を目の当たりにできることを感謝しなければならないのかもしれない。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
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