FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

売れる商品

●三洋「eneloop」、グローバル累計出荷数量が1億5,000万個達成
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/01/05/084/

充電池「eneloop(エネループ)」のグローバル累計出荷数量が2010年12月末で1億5,000万個を達成したそうだ。2005年11月に発売以降、優れた経済性と環境配慮に対して、市場から高い評価を獲得し、売上が伸び続けているようだ。

私は、学生のとき、充電池を使っていた。当時の充電池も普通に電池を買って使うことを思えば、経済的ではあったが、使用回数が少なかった。で、使っていくと、だんだん電力の溜まりが悪くなるのか、使用できる時間がどんどん短くなっていったように記憶している。そんなわけで、いつのまにか充電池を使うという習慣がなくなってしまった。

この「eneloop」が発売され、テレビCMを見たとき、なんで今さら充電池なの?と思った。だが、着実に浸透している状況を見て、なるほどと思うところもあった。

この「eneloop」という商品は、三洋電機の開発努力によって、約1,500回のくり返し使用回数を実現しており、昔の充電池よりもかなり長い期間使うことができる。しかし、この商品が浸透したのは、こうした仕様向上の点よりも、商品のコンセプトが鮮明で、消費者へのアピール力が強かったことが大きいだろう。
近年、エコとか環境に関心が寄せられるようになった。そして、長らく続く不景気という背景もある。そういう中で、“くり返し使うライフスタイル”というコンセプトが謳われた充電池は、ある意味、新しい提言のように感じることができる。

かつての充電池は、経済的な節約、或いは手数的な節約の道具として看做されていた。このイメージを、環境にやさしい新しいライフスタイルという観点から、再構築した。今や、エコや環境に配慮したライフスタイルは、カッコいいとかイケてるとか評価されている。これを紐付けたことで、イメージがガラっと変わった気がする。「eneloop」を使うことは、環境に配慮したカッコいい生活というイメージを作っている。

そして、このイメージを反映したかのように、デザインが爽やかだ。白と青を基調にしたデザインは、清潔感があり、環境にやさしいイメージを抱くことができる。
私がかつて使っていた充電池は、色が黒くて、地味なものだった。もともと昔の電池と言えば、黒とか赤とかが多く、ちょっと高いものが金色というのが相場だった。充電池もそういうものを踏襲してなのか、黒が多かった。エコとか環境とかと結びつくような色合いではなく、むしろ、こういう人工物というのはやはり環境には悪だと思ってしまうような色合いだった。

この「eneloop」の成功というのは、学ぶべき点が多いように思う。既に市場に投入され存在している商品であったとしても、違う側面からの見方や新しい意味・価値というのを指し示し、その方向性に合うデザインやカラーリングで、まったく新しい商品のように受け入れられる。
もちろん、この「eneloop」のように商品開発や品質向上への努力は必要だし、それがなければ包装紙を変えただけに思われてしまう。しかし、それだけでは足りない。やはり、時流を考慮した新たな側面から、新しい意味・価値を示し、それに合ったデザインとカラーリング。これらを一体化させた新しい提言という形が作り出せるかどうかが重要なのだろう。

なお、この記事によると、発売5周年記念の限定モデルとして、8色のラメ入りカラーパックのeneloopが登場したそうだ。このラメ入りカラーパックは、女性の化粧品のようなファッショナブルな雰囲気もある。また、iPodのカラーリングにも似ており、新しいテクノロジーの雰囲気もある。そう考えると、このラメ入りカラーパックも新しい意味・価値を帯びているように見えてくる。

このeneloopを見て、売れ筋商品というのは、やはり単なるモノとしての良さだけではないんだろうなと、改めて感じた。
スポンサーサイト

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
一人でも多くの方に読んでいただき、繋がりを持っていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

最新記事
カテゴリ
検索
カスタム検索
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。