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屈辱感を自ら持つ

●日本の「地盤沈下」象徴=中韓印には言及-米大統領演説
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011012600627

オバマ米大統領の一般教書演説で、中国やインド、韓国が繰り返し言及された一方で、日本は全く触れられなかったということで、日本の存在感の薄さが指摘されている。

この記事によると、現在のアメリカにとって、中国、インド、韓国が気になる存在になっている。この3つの国に対する言及の内容を見ると、技術・教育・開発という要素において、この3つの国が注目されていることがわかる。これらの要素は、かつて日本が得意としていたところだが、今や完全にこの3つの国に地位を明け渡したということなのだろう。

昨日、ある方と会食をした際、たまたま日本の低迷についての話になった。その方がおっしゃっていたのは、戦後生まれの競争意識の低さだ。高度経済成長期(1955年~1973年)、そのころ、例えば45歳で先頭を走っていた人、55歳で経営層として事業を仕切ってきた人は、みな、戦前の生まれだ。1945年の終戦のとき、前者は17歳~35歳、後者は27歳~45歳といったところだ。戦後直後の何もない時代を経験し、日本という国に対する誇りや想いを傷つけられたこの世代の人たちは、おそらく、見返してやりたいという気持ちで、それぞれの心を奮い立たせ、仕事や学業に精進したのだろう。もちろん、その他の政治的・経済的な要素も多く存在するだろうが、こういう気概が高度経済成長を支えていたのだろう。

戦後、例えば、1946年に生まれた人は、20歳になったときには、高度経済成長期の真っ只中だ。そして、45歳ころには、バブル景気を経験し、今年2011年に65歳となる。この世代以降の多くの人々というのは、衣食住に困ることもなく、平和を謳歌している。ハングリー精神という言葉は知れど、それを自身の経験として持つことば難しくなり、安穏と生きてきた。私も含め、今の低迷した日本を作ったのは、戦後生まれの世代なのではないか。

今、日本人に必要なのは、屈辱感を自ら持とうとすることなのかもしれない。実際、本当に落ちるところまで落ちない限り、ハングリー精神なんて持てないだろう。だが、アメリカの大統領から言及もされなくなったということを、日本人が屈辱だと自身で思い込んだり、中国にGDPを追い抜かれたことで真剣に自分の気分を落ち込ませたりすることによって、実際に奈落の底に落ちる前に浮揚するきっかけになるのではないか。今のままでは、このままずるずると行ってしまうように思う。

とは言え、屈辱感で元気がなくなってしまうのは、問題を悪化させるだけだ。屈辱感を跳ね返し、猛進していく気概を持たなければならない。それを私たちは持ち合わせているか。政治家や官僚や経営者のせいにして、胡坐をかこうとしないか。高い志を諦め、現状と折り合いをつけることばかり考えたりしないか。
今、問われているのは、日本の政治や経済なのではなく、それを支える日本人、特に世代的に言えば、高度経済成長期以降に生まれた日本人であろう。今の日本の状態は自分たちへの評価なのだと自覚した上で、これを跳ね返し、突き進まなければ、私たちの未来はあまりにも暗い。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
一人でも多くの方に読んでいただき、繋がりを持っていきたいと思っています。
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