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「もし高校野球の女子マネージャーが ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 岩崎夏海著

かなり今さらな感じだが、一応、取り上げてみた。

2009年12月に発売され、昨年2010年は「もしドラ」という言葉が一人歩きしてしまうくらいの人気だった。その一方で、読んだ人たちの論評を見てみると、「こんなものを読むなら、ドラッカーの本を読め!」とか、「これ読んで、ドラッカーをわかった気になるな」といったような批判的な意見を多く目にした。

果たして、この本には価値があるんだろうか? そのあたりを探るべく、読むことにした。当然、書店にも並んでいたんだろうが、ちょうどその頃手にしたiPadで読むことにした。電子書籍を体感した一冊目となった。

全体的な感想としては、意外といい本じゃないか、というところだ。確かに、ドラッカーの本をちゃんと読め、と主張する人たちの気持ちもわかる。当たり前だが、ドラッカーのコアな部分が漏れなく、この本に盛り込まれているわけじゃないし、一度はしっかりとドラッカーを読むべきだろうと思う。しかし、ドラッカーのマネジメントを身近に感じさせる意味で、この本が果たしている役割は大きい。

ビジネス書、特にアカデミックな経営系の本などは、字面だけ読んで、論理が頭に入ったとしても、自分自身が経営やそれに係る業務に直に触れていない限り、その内容を感覚的に理解したり、直感的に納得したりすることはなかなか難しいように思う。しかし、この本のように物語として語られると、登場人物の感情や想い等も含まれるためか、アカデミックなものに血が通うような感じがする。そして、体系づけられた論理をも身近なものに感じられ、自分の仕事や社会活動への当てはめもしやすくなる。

思えばTOC(制約理論)を広めた「ザ・ゴール」もそうだったが、知の体系を取り入れている小説というのは、知そのものを獲得しようとするのではなくて、その実践をイメージさせるという点で価値がある。
思うに、こういった本と知の体系を説明した本の両方を読むことに意味があり、両方を読むことで相互に足りない部分が補完されるのだろう。既にドラッカーを読んでいる人たちにも、気楽な読み物としてこの本をお薦めできる。一方で、この本でドラッカーを知ったというようなヒトには、ドラッカーの本を読むことをお薦めしたいところだ。


さて、電子書籍の話をしておこう。
最初、電子書籍を読むぞ、という感じだったが、読み進めていくと、そんな感覚はなくなり、当たり前の道具になっていた。そして、鞄に詰めた別の本が煩わしく思うようになり、電子書籍で購入できるものは、できる限り電子で読もうと思うようになった。CDとか本のような物理的な媒体というのは、並べたときに気分がいいものだったりするが、物理的な制約も伴うものであり、合理的に考えれば電子化されたものを選ぶことになるだろう。これからは、本も音楽も映画も、或いは仕事の資料なんかもすべてタブレットPCに収めて、生活するようになる。その第一歩なんだろうな、などとDigital Immigrantとして感慨にふけったりする。
 
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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
一人でも多くの方に読んでいただき、繋がりを持っていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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