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良い殺人・良い殺害

●ビンラディン容疑者殺害:「9・11」遺族、テロ根絶誓う
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110503k0000m030090000c.html

本日、昼過ぎだったろうか。ウサマ・ビンラディン容疑者が殺害されたというニュースが流れた。アメリカのオバマ大統領が声明を発表し、この事実が世界に報じられた。

夕方や夜のニュースを見て、私は、多少困惑した。まず、一人の人間が殺害されたという事実の扱われ方が、普通の殺人事件とはあまりにも違う点だ。もちろん、アルカイダの首領が戦犯として殺されたのだから、普通の殺人事件と異なることはわかるが、殺人・殺害という同じ事象であるにも係らず、ポジティブにさえ感じるような表現が多く目に着いた。

報道によると、米軍のごく限られたメンバーでアジトを襲撃して殺害したと聞く。これは、完全な殺人・殺害だ。これが正しい行為であるとすれば、この人間社会には、良い殺人・良い殺害と悪い殺人・悪い殺害というものが存在することになるということだろう。これは新しい辞書が必要らしい。

あと、気になったのは、なぜ身柄確保を目指さなかったのか。確かに、これは戦争だから、人と人との殺し合いであることが前提になるだろうが、もはや軍事的なチカラも政治的指導力も失い、身を隠して逃げている相手であるのだから、身柄確保した上で、軍事裁判にかけ、然るべき手続きを行った上で死刑に処すのがよかったのではないか。
状況が異なるが、ルーマニアのニコラエ・チャウシェスク大統領の処刑を思い出した。チャウシェスクの場合は、一応、形だけの軍事裁判にかけられたが、即刻銃殺刑の判決が下され、実行された。正当な手続きが行われたとは言えず、その当時、一部のジャーナリストから非難の声が上がった。
私は、今回の場合でも、身柄を拘束し、裁判にかけ、2001年9月11日のテロをどのように指示し、どのように準備したのかをより詳しく明らかにした上で、処刑すべきだったのではないかと思う。

私は、ウサマ・ビンラディンなる人物がどの程度あのテロに関与していたのかを知らないし、彼がどういう考えや背景でテロを起こしたのか等を知らない。あのテロに関与したと言われるアルカイダのメンバーの証言や証拠など断片的な情報は見聞きしているが、もっと深い部分については何も知らない。それは私が無知なだけなのかもしれないが、このテロとの長い戦いを終わらせるヒントを得るためにも、ウサマ・ビンラディンに裁判の場で話をさせるべきだったんじゃないか、と思う。

今回の“良い殺人・良い殺害”は、更なるテロを誘発することになるだろう。テロリストたちは、彼らにとっての“良い殺人・良い殺害”を実行しようとするに過ぎないのだから。つまり、“良い殺人・良い殺害”がなくならない限り、世界に本当の平和は訪れないということだ。戦争も、テロも、報復も、実行者にとっては“良い殺人・良い殺害”かもしれないが、そんなものは存在しない。そんな考え方を地球上から撲滅することが一番大事なことだと思う。

“USA! USA! USA!”と、ホワイトハウス前で叫んでいるアメリカ人の姿をテレビで観た。彼らは勝利したと思ってるのだろうか。彼らも、私たちも、平和からは程遠い行為が行われたことを知らされただけなのに。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
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