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国がなすべきこと

●東京電力:国有化、経産相と経団連会長が火花 経団連がお金集めを/とんでもない勘違い
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120215ddm008020002000c.html

現在、仕事で携わっている業界に係る記事なので、本来、取り上げないほうがいいのかもしれない。と思いつつも、どうも気になるので、取り上げることにした。

枝野経産大臣が東京電力への公的資本注入の際には、十分な議決権を国側に譲り渡すよう東京電力側に要求し、実質国有化する方針を示したことに対し、米倉経団連会長が「東電の原発事故の賠償は国が前面に出てやるべきで、国有化はとんでもない勘違いだ」「国有化してちゃんとした経営になった企業は見たことがない」とは発言。これを受けて、枝野経産大臣が「それなら経団連でお金を集めて資金不足を補えば」「国に資本注入などを求めず、経団連でお金を集めて資金不足を補っていただければ、そんなありがたいことはない」と反論し、皮肉ったとのことである。

先に申し述べておくと、私は米倉経団連会長と同じ意見で、枝野経産大臣が示している方針は、とんでもない勘違いだと思う。金を出すから口も出す、という枝野氏の言い様は、もっともらしく聞こえる。しかし、今回の件を東京電力だけの責任のように扱い、国側の当然の権利のように、金を出すから議決権をよこせというのは、ちょっとおかしい気がする。

私は、東京電力をことさら擁護するつもりはない。だが、東京電力も、ある意味、被害者であろうし、他の電力会社も被害者だろうと思っている。昨年の大地震や津波は、誰も想定していなかった災害だ。少なくとも国側でそれを想定し、指導していた形跡はなさそうだ。それに、原子力発電については、国家を挙げて取り組んできたことで、国もいっしょになって海外に売りに行こうとしていた大事業だ。電力会社は、国と歩調を合わせ、国の指導に従い、国の定めた規制を遵守して事業を進めてきたはずだ。それが、ああいう事故が発生した途端、国の責任はどこかに行ってしまい、東京電力や原子力を持つそのたの電力会社が悪のように扱われ、責任を問われるのは、なんだか気の毒にさえ思ってしまう。

原子力発電所の是非等については、あまり軽々しく言えないが、現実的に考えれば、当面必要なエネルギーなのではないかと個人的には思う。もちろん、すべてを止めても、不自由なことなく、需給のバランスが取れるのであれば、それに越したことはない。だが、現実にはそうはいかないだろう。また、事実として、原子力発電所を作ってしまい、それが利用されてきて、今後、最終処理も含めた対応も必要なのだから、今後の技術者育成の目的も含めて、原子力発電所は稼働されることになるように思う。そうなった場合は、これまで以上に安全性を確保するための運営を心掛けるしかない。人間は、火事が起こるからと言って火を扱うことをやめなかった。それと同列には語れないが、危険な道具を安全に使っていく知恵を追求していくことを、今後も進めていくことになるのではないだろうか。

福島で被災し、原発被害の問題に悩まされている住民の方々には本当に気の毒だと思う。ただ、その責任を東京電力だけで考えるのはおかしいと思う。米倉経団連会長が言うように、国が前面に立って賠償していくのが正しい姿のように思う。国が注入するお金というのは、他ならぬ税金等、国民が納めたお金だから、国の責任の下、しっかりと使ってほしいとは思うが、だからと言って、東京電力に国側の人間を送り込んで、経営に口出しさせていいことがあるようには思わない。国がなすべきこと、国がやるのに適していることというのは、他にあるだろうに。今こそ、被災者にとって、国民にとって、価値のあることは何なのかということを考えてほしいところだ。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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辻 大志

Author:辻 大志
コンサルティング会社に勤める会社員。
この場を借りて、自分の意見や考え、日々の戯言を綴っています。
一人でも多くの方に読んでいただき、繋がりを持っていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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